障害者施設で働くための準備
知識と心の準備も必要
必要な資格は?
障害者をサポートするために必ず必要な資格の定めは無く、無資格でも働ける場合と、初任者研修以上、またはその他の資格が必要になるなど、様々です。作業所などの場合は無資格でも可の求人が多くあります。通所系の場合は、送迎を行うことが前提の求人があるので、介護の資格はなくても運転免許が必要となる場合があります。大きな車を運転したり、利用者を乗せたりしますので、ある程度車の運転に自信のある人が望ましいでしょう。訪問系の場合には、初任者研修以上の資格が必須です。
そのほか、介護福祉士や社会福祉士、保育士や教員免許が求められる場合もあります。施設によって異なりますので、あらかじめ確認しておくことが必要です。
最低限の知識を身に着けておく
障害者へのサポートは多種多様で、どういった人を受け入れ、どういったサポートを行っているかは施設や事業所によって大きな違いがあります。例えば通所系では、自宅から通う利用者や各施設から通う利用者がいますし、障害児デイの場合は学校まで迎えに行って夕方自宅に送り届けるなど様々なパターンがあります。訪問系はさらに複雑で、居宅介護、重度訪問介護、移動支援や同行援護などのサポートを同時に取り扱っているところがほとんどなので、全く知識のない状態ではどの求人を選んだらよいのかわからなくなってしまうことでしょう。面接で志望動機をしっかりと話すためにも、施設や作業所、通所、訪問の違いをしっかりと調べておきましょう。
ボランティアを経験しておく
ボランティア経験が必須ということではありませんが就職に有利に働くというメリットがあり、何より実際の障害者へのサポートの場面ではきっと役に立つはずです。障害者を相手にする介護の仕事は働き甲斐のある仕事ではありますが、その分難しさもあり、理想や綺麗ごとでは済まされないこともたくさんあります。利用者に若い人が多いので、長い付き合いになりとても深い関係になることも少なくありません。働き始めてから「思っていた仕事と違う」と感じる人もいますので、そういった意味でもボランティア経験をしておくことをおすすめします。
今後、障害者をサポートする仕事の需要は増えてくると言われています。興味があり、挑戦してみたいという気持ちがあるのでしたら、まずはボランティアから始めてみると良いかもしれません。思っていた以上のやりがいを感じ、ぜひ働きたいという気持ちが強くなったなら、ぜひ知識を蓄えて求人を探してみてください。