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障害者施設で働くための適正とは

適正があるのはどんな人?

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障害の種類に応じた基礎知識

障害の種類に応じた基礎知識

障害といっても、身体障害、知的障害、精神障害と種類は様々であり、いくつかの障害を併せ持っている人もいます。障害についての知識全てを知ることは難しいですが、自分が関わる利用者が持つ障害の知識については最低限知っておくべきです。障害者のサポートはそれぞれの状態や個性に合ったものを提供することが必要ですが、例えば視覚障害を持つ方に歩行の介助をする時や発達障害を持つ人がパニックを起こした際の対応など、障害の種類によって共通して守らなければならないルールや対処方法が存在するからです。こういった知識を進んで学ぼうという姿勢は、障害者をサポートする適正があると言えるでしょう。

障害の種類だけでその人の状態を決めつけない

同じ種類の障害を持っていても、その状態や程度は人それぞれです。基本の知識を知っておくことは必要ですが、だからと言って障害の種類だけでその人を決めつけるようなことはしてはいけません。
出会うまでその人がどう暮らしてきたのか、どういった過程で障害を負ったのかなど、人それぞれにバックグラウンドがありますので、それを把握しておくことも大切であり、それぞれに合ったサポートをする上での大きなヒントになるでしょう。しかし、そういった情報はサービスの利用を開始するまでに様々な場所でしているはずですので、事業所の書類にきちんと目を通しておくなどするようにして、根掘り葉掘り質問することは避けましょう。人間として適切な配慮ができることも、障害者施設の職員として求められることです。

イライラを態度に出さない

見た目にはわからない障害を持った人もたくさんいますので、接しているうちに障害のことを忘れてイライラしてしまうことがありますが、それを表情や態度に出すことは絶対にしてはいけません。サポートする側のイライラは必ず利用者に伝わり、それによって利用者もイライラしてしまう、という負のループに陥ってしまうのです。
サポートする側がどうしても感情を波立ててしまうような利用者の行動や言葉はあると思いますが、それはその人が悪いのではなく、障害によってうまく表現・行動できていないのです。その種類の障害についての基礎知識や、その人のバックグラウンドを理解しておくことで、イライラを軽減することができるはずです。心を落ち着かせて冷静に対処できる人は、障害者をサポートする仕事に向いているでしょう。

現在だけでなく先のことを一緒に考える

障害を持っている人は、保護者に介護されながら共に暮らしているという場合が多いです。保護者が年老いたときや亡くなってしまってからの生活をどうしていこう、ということはほとんどの障害者が考えていることですが、必要なタイミングで一緒に将来のことを話し合うことも必要になってくるでしょう。言いづらいことかもしれませんが、しっかり話し合える関係を作り、長く続く人生の設計についてもアドバイスできるようになることが望まれます。

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